「好きなことを仕事にしたい」──その気持ちは、あなただけじゃない

「好きなことで生きていけたら、どんなにいいだろう」

自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーションを詳しく知りたい方はこちら

そう思いながらも、毎朝満員電車に揺られながら「今日もまた同じ一日が始まる」と感じている。そんなあなたへ、まず伝えたいことがあります。

わたしも、かつてまったく同じ場所に立っていました。

「特別なスキルもない」「失敗したらどうしよう」「もう30代だから遅いかも」──そんな言葉が頭の中でぐるぐると回っていた時期、一冊の本に出会ったことが、わたしの景色を変えてくれました。

それが、グレース・ボニー(Grace Bonney)著『自分で「始めた」女たち──「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション』です。

今回は、この本に込められたエッセンスと、わたしが実際にそこから受け取った気づきを、あなたに届けたいと思います。

グレース・ボニーとはどんな人物?

グレース・ボニー(Grace Bonney)は、インテリアデザインやクリエイティブビジネスの分野で世界的に知られるアメリカの起業家・編集者です。彼女が立ち上げたウェブサイト「Design*Sponge」は、創業から15年以上にわたり多くのクリエイターやデザイナーたちに愛され続けた、インターネット黎明期から続く伝説的なメディアのひとつ。

「好き」を出発点に事業を育て、何百万人もの読者を持つブランドにまで発展させた彼女の歩みは、まさに「好きなことを仕事にするとはどういうことか」を体現しているといえます。

そんな彼女が長年の取材活動を通じてまとめあげたのが、この書籍です。アーティスト、デザイナー、料理家、起業家など、さまざまな分野で「自分で始めた」女性たちのリアルな声が詰まった一冊で、英語圏では大きな話題を呼びました。

この本が伝えていること──「始める」ことへの恐怖を越えて

この本の核心にあるのは、「完璧に準備できてから始める必要はない」というメッセージだとわたしは感じています。

登場する女性たちの多くは、最初から輝かしいキャリアを持っていたわけではありません。失業、離婚、病気、経済的な困難──さまざまなハードルを乗り越えながら、それでも「自分が好きなことで生きていく」という選択をした人たちの物語が、ページをめくるたびに目の前に広がってきます。

特に印象的だったのは、登場する女性たちが例外なく「失敗の話」も隠さずに語っているという点です。成功者の言葉は時として「自分とは別世界の話」のように聞こえてしまうこともありますが、この本に収められたエピソードは違いました。迷い、後悔し、それでも立ち上がってきたリアルな声が、読む人の心に自然と響いてくるのです。

わたしがこの本から受け取った3つの気づき

1. 「普通の人が始めた」という事実が最大の勇気になる

起業に関する情報を調べているとき、気づいたらいつの間にか「すごい人の話」ばかりを読んでいる──そんな経験、あなたにもありませんか?

わたし自身、起業を考え始めた頃は「自分には実績もスキルも人脈もない」という言葉が頭から離れませんでした。成功した起業家の話は確かにインスパイアされるけれど、同時に「自分とは何か条件が違うんだろう」という距離感を生んでしまうこともありました。

でも、この本に登場する女性たちはみな、「特別な条件がそろってから始めた」わけではないのです。子育ての合間に、副業として、ゼロから学びながら──それぞれの普通の場所から、一歩を踏み出した人たちの声が並んでいます。

「自分と似た境遇から始めた人がいる」という事実は、どんな理論よりも強い力で背中を押してくれます。この本は、その事実をありありと見せてくれる一冊です。

2. 「好き」はビジネスの土台になりうる

「好きなことを仕事にするなんて甘い考えだ」という声を、あなたも一度は耳にしたことがあるかもしれません。特に、起業の話を誰かに打ち明けたとき「リスクが高い」「安定した仕事があるのにもったいない」と言われてしまい、それ以来話せなくなってしまった、という経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

グレース・ボニーのこの本が教えてくれるのは、「好き」というエネルギーが、持続的なビジネスの最も根本的な推進力になりうるということです。もちろん、好きなだけでは足りない側面もあります。でも、「好きではないもの」をずっと続けていくことの代償もまた、見逃せないものがあります。

本の中に登場する女性たちの言葉を通じて、「好き」を大切にすることと「現実的にビジネスとして成立させること」は、矛盾するものではないと気づかせてもらいました。内側からわき出るエネルギーがあるからこそ、困難なときにも継続できる。それはわたし自身の15年の起業経験の中でも、強く感じていることです。

3. 「始める」ことと「完成させる」ことは別物

自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーションを詳しく知りたい方はこちら

この本が何度も語りかけてくるのは、「まず始めてみること」の大切さです。完璧なプランが整うのを待っていると、いつまでも「準備中」のまま止まってしまいます。

アイデアはある、やりたいことも頭の中にある、でもずっと準備中のまま──これは、実はとても多くの女性が経験していることです。わたしも副業で失敗を経験し、「もう一度何かを始める」勇気を持つまでにずいぶんと時間がかかりました。

でも今振り返ると、完璧に準備できた状態で始めたことは一度もないんですよね。いつも「少し怖いけど、やってみよう」という感覚の中で踏み出してきました。この本はその「不完全な始め方」を肯定してくれます。

「好き」を仕事にするために、今日から試せること

本を読んで「いいな」と感じても、行動に結びつけられなければ変化は生まれません。わたしがこの本から受け取った学びをもとに、あなたが今日から試せる3つのステップをご紹介します。

ステップ1:「好き」と「得意」と「誰かの役に立つこと」を紙に書き出す

まず、10分でいいので紙とペンを用意してください。「好きなこと」「自然とできること(得意なこと)」「誰かに感謝されたこと」の3つを、思いつくままに書き出してみましょう。「これは仕事になるかどうか」という判断は、この時点では一切しなくて大丈夫です。

わたしが最初にこれをやったとき、書けることが意外と多くて驚きました。「特別なスキルがない」と思っていたのに、実は人の話を聞くことが得意だったり、情報を整理してわかりやすく伝えることが自然にできていたり。「スキル」というのは、必ずしも資格や特訓で得たものだけではないんですよね。

ステップ2:「始めた人の話」をもっと読む・聴く

情報収集のジャンルを、少し意識して変えてみてください。方法論やハウツーだけでなく、「自分と似た境遇から始めた人のリアルなストーリー」を積極的に読んだり、聴いたりする習慣を取り入れてみましょう。

今回ご紹介した『自分で「始めた」女たち』はその入り口として最適な一冊です。登場する女性たちの声は、きっとあなたの中で眠っている何かを揺さぶってくれるはずです。

ステップ3:「完璧な一歩」より「今日の小さな一歩」を選ぶ

「いつかまとまった時間ができたら、ちゃんと考えよう」と思い続けていると、気がつけば何年も経ってしまいます。1日5分でも、「今の自分の棚卸しをする」「気になるサービスを一つ調べる」「SNSで気になる発信者をフォローする」だけでも十分です。

内側を少しずつ整えながら、行動の種を毎日一粒まいていく。その積み重ねが、やがてあなただけの起業の形を育てていきます。

スピリチュアルな視点からこの本を読む

わたしは、本を読むときにいつも「この言葉は、わたしの内側のどこかに触れているか」を感じながら読む習慣があります。グレース・ボニーのこの本を読んだとき、強く感じたのは「内側の声を信じて動いた人たちの話」だという感覚でした。

論理的な根拠があったわけでも、成功が保証されていたわけでもない。それでも「これをやりたい」という内側のエネルギーに従って動き始めた女性たちの話──これはわたしが大切にしている「魂の声に従って生きる」という考え方と、深いところでつながっています。

引き寄せの法則でよく言われることのひとつに、「明確なビジョンと感情のエネルギーが一致したとき、現実は動き始める」というものがあります。この本に登場する女性たちは、おそらく引き寄せを意識していたわけではないと思います。でも、「好き」という純粋なエネルギーから動き始めたという事実は、まさにその原理と一致しているようにわたしには見えます。

内側を整えることと、外の世界で行動すること。この2つは矛盾しません。むしろ、整った内側があるからこそ、行動は恐怖ではなく喜びから生まれるようになります。

この本を手に取ってほしい人へ

「好きなことを仕事にしたいけれど、自信がない」

「起業に興味はあるけれど、自分には何もないと思ってしまう」

「誰かの成功話は知っているけれど、自分と重ねられない」

そんなふうに感じているみのりの読者さんに、この本はきっと温かく届くと思います。実績のある成功者のアドバイスも大切ですが、時には「自分と近いところから始めた人の話」が、何よりも強い力で背中を押してくれることがあります。

グレース・ボニーの『自分で「始めた」女たち』は、そういう力を持った一冊です。ぜひ一度、手に取ってみてください。

最後に──「始める」のに、遅すぎる年齢はない

「もう30代だから遅いかも」という言葉が頭をよぎったとき、わたしはいつもこう自分に言い聞かせます。

「今日が、残りの人生で一番若い日」

これは月並みな言葉に聞こえるかもしれません。でも、何度も行動を先送りしてきたわたしにとって、この一言は本当に大切な言葉になっています。

1年後の自分が後悔しているか、それとも「あのとき動いてよかった」と感じているか。その分岐点は、今日の小さな選択の積み重ねにあります。

大丈夫ですよ。あなたにはもう、始めるのに必要なものが内側に揃っています。この記事が、あなたの「次の一歩」を後押しできたなら、わたしはとても嬉しいです。

あなたの人生は、あなたが一番の主人公です。

自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーションを詳しく知りたい方はこちら