「生理」を事業にするって、どういうこと?

はじめに、少し正直な話をさせてください。

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わたし自身、初めて「生理を仕事にする」というフレーズを目にしたとき、正直ドキッとしました。「え、それって本当にビジネスになるの?」って。

でも、その驚きこそが、わたしたちが長い間「女性の身体にまつわることはビジネスの場では語れない」という無意識の思い込みを持っていた証拠だったんですよね。

今日ご紹介したいのは、台湾でムーンパンツ(GoMoond)というブランドを立ち上げた女性起業家たちの物語、そして小島あつ子さんら著者が編んだ書籍『生理を、仕事にする。台湾の生理を変えた女性起業家たち』(アジュマブックス)から、わたしが感じた「自分らしい起業」への深いヒントです。

起業したいけど自信がない。特別なスキルも実績もない。そう感じているあなたにこそ、ぜひ読んでほしい内容です。

ムーンパンツ(GoMoond)とは?台湾発の生理用品ブランドが起こした変革

ムーンパンツ(GoMoond)は、台湾で生まれた吸水型サニタリーショーツのブランドです。「月経をもっとナチュラルに、もっと自由に」という思想のもと、生理中の不快感や使い捨てのごみ問題、女性が感じる身体への羞恥心といった複数の課題を、一枚のショーツという形で同時に解決しようとしたブランドです。

吸水ショーツ自体は近年日本でも広まりつつありますが、GoMoondが注目される理由はその製品機能だけではありません。女性が自分の身体に向き合い、生理を「隠すもの・恥ずかしいもの」ではなく「自然なサイクルの一部」として受け入れるという考え方を、ブランド全体で体現している点が特徴的です。

そしてこのブランドを立ち上げたのは、課題を感じた当事者である女性たちでした。社会的なタブーに切り込み、マーケットを開拓し、文化そのものを変えていった——その姿は、まさに「内側から湧き上がった使命が事業になった」事例といえます。

『生理を、仕事にする。』が教えてくれること

小島あつ子さんらが著した書籍『生理を、仕事にする。台湾の生理を変えた女性起業家たち』(アジュマブックス)は、単なるブランド紹介にとどまらない一冊です。

この本が描いているのは、女性たちが「自分の経験と課題感」を出発点に、社会に問いかけ、仕組みを変え、仕事を生み出していくプロセスです。読み進めるほどに、「起業って特別な人だけのものじゃない」という感覚が湧いてきます。

わたしがこの本を手にとったきっかけは、ある読書会でした。参加者の一人が「この本、起業って結局『自分の違和感が出発点』だって気づかされた」と話していて、その言葉がずっと頭に残っていたんです。

読み終えたとき、わたしの中に一つの確信が生まれました。起業の種は、すでにあなたの日常の中にある。それを「仕事にしていい」と許可できるかどうかの問題だ、と。

「こんなことが仕事になるの?」という問いへの答え

みのりの読者さん、こんな経験はありませんか?

日常生活の中で「なんでこれ、もっと使いやすくならないの?」「なぜこれがタブーとされてるんだろう?」と感じる瞬間。ちょっとした不便さや、「もっとこうだったらいいのに」という感覚。

実は、そこが起業の入り口になることがとても多いんです。

GoMoondを立ち上げた女性たちも、最初は「なぜ生理はこんなに不便で、こんなに話しにくいのか」という個人的な違和感からスタートしています。「特別なスキルがある人だから起業した」のではなく、「この違和感をなくしたい」という気持ちが先にあった。

わたし自身も、最初はそうでした。副業に失敗して自信をなくしていたとき、「自分には何もない」と思っていた。でも振り返ってみると、起業のきっかけになったのは、「なぜ女性の自己成長はいつも男性視点のビジネス本を読まなきゃいけないの?」というシンプルな不満でした。

その違和感が、今のわたしの発信の軸になっています。

台湾の生理文化から見えてくる「社会課題×起業」の可能性

台湾は近年、ジェンダー平等や女性の社会参画という観点でアジアの中でも注目されている地域のひとつです。GoMoondのような女性主導のブランドが生まれた背景には、社会全体の意識変化と、女性起業家を支えるコミュニティや仕組みの存在があります。

一方、日本ではまだ「生理について職場で話す」こと自体に抵抗を感じる人も多い現状があります。それ自体が、まだ解決されていない課題であり、同時に事業の可能性でもあります。

「自分が困っていること」「自分の周りの人が困っていること」——それを解決する仕組みを作ること。それが起業の本質です。中小企業庁の調査によると、女性起業家の多くは「自分や身近な人の体験から事業を発想した」と回答しています。GoMoondの事例はまさにその典型と言えるでしょう。

「特別なスキルがなければ起業できない」というのは、多くの場合、思い込みです。必要なのは、「この課題を解決したい」という意思と、それを形にしていく行動の積み重ねです。

「使命を仕事にする」ための内側の整え方

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GoMoondの女性起業家たちから学べることは、ビジネスの仕組みだけではありません。「これを伝えなければ」「この状況を変えなければ」という内側からの衝動が、彼女たちの行動を支えていたという点が、わたしには一番刺さりました。

恐怖から行動する起業と、使命から行動する起業では、継続力と方向性が根本的に変わります。「失敗したら怖い」「お金が稼げなかったらどうしよう」という気持ちから動き続けると、どこかで必ず息切れしてしまうんです。わたしも経験しました。

でも「これを届けたい」「この課題を変えたい」という気持ちが出発点になると、失敗も「フィードバック」になります。少し立ち止まることはあっても、根本から諦める必要がなくなる。

内側の声に耳を傾けてみてください。「私が本当に気になっていること」「ずっとモヤモヤしていること」——その中に、あなたの起業の種が眠っているかもしれません。

あなたが「それ仕事にしていいの?」と思うことほど、価値があることが多い

わたしが読書をしていてよく感じるのですが、世の中で「タブー」とされているジャンルや、「そんなこと話題にするの?」という驚きを伴うテーマには、まだ誰も手をつけていない空白地帯があることが多いんです。

生理はまさにそうでした。半数の人間が経験するにもかかわらず、長い間「表に出さないもの」として扱われてきた。だからこそGoMoondが台湾でインパクトを与えられた。

「こんなことが仕事になるの?」と思うようなこと——生理、更年期、産後のメンタル、離婚後の生き方、繊細な感受性、不眠、孤独感——これらはすべて、解決策を求めている人がいるテーマです。

あなたが「言いづらいな」と思って心の奥に仕舞っていることの中に、実は多くの人が共感する普遍的な課題が潜んでいる可能性があります。

大丈夫ですよ。あなたの「当たり前」は、誰かの「救い」になれます。

「生理を仕事にする」という本が教える、起業家マインドの本質

『生理を、仕事にする。』(アジュマブックス)という一冊が持つ力は、生理用品の話を超えています。この本が伝えているのは、「自分の身体の経験を社会に問い直すことが、事業になる」という起業の本質です。

小島あつ子さんをはじめとした著者たちが丁寧に描いたのは、女性が自分自身の経験を信頼し、それを他者と共有し、課題解決の形にしていくプロセス。その過程には、葛藤もあり、社会的な壁もあり、それでも前に進んだ意志があります。

起業に興味はあるけれど一歩踏み出せないあなたへ。この本は「特別な人だけが起業できる」という思い込みをやさしく解体してくれる一冊です。ぜひ読んでみてほしいと、わたしは心からおすすめします。

今日からできる「内側を整える」3つの行動ステップ

最後に、GoMoondと『生理を、仕事にする。』から学んだことを、具体的な行動に落とし込んでみましょう。

ステップ1:「違和感リスト」を作る

日常生活の中で「なんか違う」「もっとこうだったらいいのに」と感じた瞬間を、ノートやスマホのメモにどんどん書き出してみてください。ジャンルは何でも構いません。3日間続けると、自分が繰り返し感じているテーマが見えてきます。そこにあなたの「種」があります。

ステップ2:「誰が同じ気持ちを持っているか」を想像する

書き出した違和感の中から一つ選び、「同じことを感じている人はどんな人だろう?」と想像してみてください。年齢、状況、感情——できるだけ具体的に。これがターゲット設計の第一歩になります。ビジネスとは突き詰めれば「誰かの不便をなくすこと」です。

ステップ3:本を一冊読んで「自分ならどうする?」を書く

『生理を、仕事にする。』のような当事者の視点で書かれた起業本を読み、読了後に「もし自分が同じ立場だったら、どんな行動をとるか」を5行でいいので書いてみてください。この「もしも思考」が、脳の思考回路を「行動モード」に切り替えるきっかけになります。

あなたの人生は、あなたが一番の主人公です

GoMoondを立ち上げた女性たちも、最初から「台湾の生理文化を変えよう」と大きなビジョンを掲げていたわけではないと思います。きっと最初は、「なんかおかしい」「もっとよくなるはず」という小さな気持ちだったはずです。

みのりの読者さん、あなたの中にも、きっとそんな気持ちがあるんじゃないかと思っています。

「私には特別なスキルがない」「継続できるかどうか自信がない」——そう感じるのは、あなたが怠けているわけでも、向いていないわけでもありません。ただ、まだ自分の内側の声を信頼する練習ができていないだけです。

内側を整えれば、外側はついてきます。その順番を、どうか忘れないでください。

わたしも最初は、副業に失敗して、本業にしがみつきながら「自分には何もない」と思っていた一人です。でも本との出会い、そして「自分の経験を誰かの役に立てる」という感覚が、少しずつ変えてくれました。

あなたの人生は、あなたが一番の主人公です。その物語を、どうか自分の手で書いてほしいと思います。

今日の記事が、その一歩を踏み出すきっかけになれたら、わたしにとってこれ以上嬉しいことはありません。

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